石油精製プラントや発電所。
インフラを守るって、プレッシャー。
中園 喜大
九州支店 営業部 営業2課
#営業・施工管理 #プラントメンテナンス領域 #エネルギー関連企業担当
巨大なタービンにビビる。
分からないことだらけの現場。
「同じ業界なのに、ぜんぜん違う」というのが第一印象。以前の仕事も営業・施工管理だったけど、日進機工の現場に慣れるまでは苦労しました。担当は、石油精製プラントや発電所などエネルギー関連施設のメンテナンスです。お客様と相談をして、ウォータージェット工法を使った定期的なメンテナンス工事などを提案し、施工します。
最初は先輩と同行してお客様の現場に行くのですが、目にするもの全てが、分からないことだらけ。発電所にあるどデカいタービンには圧倒されるし、周囲にある設備がいったいどんな役割なのか、まるで分かりません。それでも、先輩、協力会社、お客様から聞いたことは全てメモして勉強の毎日を過ごしていました。なんとなく、仕事のことが一通り分かるようになったと思えたのは3年目くらいの時でしょうか。でも「一人前」とはまだ言えませんでした。なにしろ、エネルギー関連施設は社会を支える重要なインフラです。メンテナンス工事の責任は重大ですから、プレッシャーはいつも感じていました。
遠慮していても始まらない。
一つのチームになるために。
自分がいつも、一番大切にしていることはチームワークです。なにしろ、規模の大きな仕事です。発電所であれば巨大なタービンのメンテナンスを行ったりするのですが、もちろん、自分一人では何もできません。いつまでに、どのようにメンテナンスを行うのか、まずはお客様と綿密な打ち合わせが必要です。ある程度の工事内容が決まれば、一緒に作業にあたる協力会社と相談して、詳細な計画を立てます。期間内にできるのか。どれだけの人数で、日々、どんな作業を行なっていけば安全に工事を終わらせることができるのか。全員の力を合わせないと工事ってうまくいかないんです。そのためには、会社や立場を超えて全員が一つのチームになる必要があります。
チームを作り上げることこそ、自分の一番大事な仕事だと思っています。正直に言えばキャリアの浅かった時には、どんな風に周りの人と接すればいいか迷っていた時期もありました。ほぼ全員が自分より年齢も経験も上です。ただ、遠慮していたらいつまでも分かり合えないと決めて、とにかくなんでも相談し、話し合うように心がけていました。そうすると、気持ちが通じたと感じる瞬間が徐々に増えていき、その結果、無事に工事を終えられた時に感じる達成感はこの仕事ならではだと思っています。
電話が鳴りすぎて、
携帯の充電があっという間に切れる。
いろんな工事を経験して、少しだけ自分に自信が持てるようになってきた4年目の時、最大の試練がやってきました。巨大な石油精製プラントの大規模補修工事に、施工管理として参加したのです。石油精製プラントって常に稼働を続けている設備なのですが、何年かに一度だけ全ての設備を止めて、大規模なオーバーホールを行います。その際には全国からメンテナンス会社が集結し、何千人という規模の人間が一斉に補修工事を行います。その一社が日進機工で、担当を任されたのが自分でした。
管理する協力会社も複数で、一人で40名超の人数を指揮しないといけません。毎日、どの班がどこの作業を担当するのか、今の作業が終わったら次にどこへ移動するのか。いくら綿密に計画を立てても、予想外の事態が次から次に起こります。もう、必死です。携帯電話が鳴り止まず、あっという間に充電が切れてしまうくらいです。それでも「やるべきことをやれば、いつかは終わる」と心の中で唱え続けて挑んだ結果、無事に完了の日を迎えることができました。頑張れば、大体のことはなんとかなる。そう思えるようになったのは、この時の経験のお陰だと思っています。当時は、そこまで思える余裕はありませんでしたけど(笑)。