目の前の人に喜んでもらいたい。
大切にしていることは、ずっと変わりません。
山﨑 良子
開発企画部 広報課 課長
#広報 #購買調達 #間接部門 #女性のキャリア
会社は大好きだけど、イギリスに留学します。
大学を出て、営業事務として入社したのが1997年のこと。右も左も分からない小娘だったけど、働くことの楽しさを教えてもらいました。営業のサポートとして、見積もりや請求書などを作成する日々。周りの先輩が良くしてくれて、仕事でお世話になって、プライベートでも遊びに連れていってもらって。ここに入社して、本当に良かったと思っていたんです。
だけど、すみません。自分の中にはずっと、いつかは海外で暮らしてみたいという夢がありました。それで、入社して6年目の時に一念発起して日進機工を退職。1年間だけイギリスへ語学留学しました。ずっと続けていた英会話の勉強も功を奏して、向こうの生活を思いっきり楽しんで。それで、1年後に日本へ帰国。さあこれからどうするか。もう一度海外へ出て、向こうで働く?それもいいかも。日本で英語を活かせる仕事に就く?いい勤め先が見つかるかな…。あれこれ悩んでいた最中に声をかけてくれたのが、日進機工の当時の社長。「良かったら戻ってこないか」って。大好きな人たちがいる場所に戻れるのは嬉しい。もし許されるのなら…、お言葉に甘えて戻ることを決めたのでした。
いろんな人からもらう、ありがとうが嬉しくて。
今度の所属は開発企画部。日進機工のコア技術である、ウォータージェット工法の開発を行う部署です。その中での私の担当は、広報と購買という2つの領域の仕事。購買とは主に、ウォータジェット機器に必要な部品を調達すること。ドイツ製など海外製の部品が必要になることも多く、交渉には英語が必要です。留学経験を活かせる、もってこいの仕事です。また広報という領域では、ウォータージェット工法を対外的にPRする仕事を担当します。CMをつくったこともあったし、ホームページからの情報発信や、展示会で技術的なPRを行なったり。仕事は本当にさまざまです。
広報と購買、どちらの領域の仕事も経験がない中から担当になり、最初は手探りで仕事を進めていきました。会社が事業を拡大する中で、現場の営業から「こんな製品を仕入れられないか」という相談も増えていき、業務がどんどん広がっていきました。その結果、現在は広報課と購買調達課という2つの部署が立ち上がり、私がその2つの部署の課長を兼任することになりました。頑張っていくうちに社内のいろんな部署の方から「ありがとう」と言ってもらえることも増えて来て、これからどんどん会社に貢献できると嬉しいなって思っています。
英文の文書に悪戦苦闘。
自分を成長させてくれた濃密な時間。
そんな中でも、今までで一番と言っていいくらい思い出に残っている仕事があります。あれは、会社に戻って6年くらい経った時のこと。横須賀の米軍基地に新しい設備を導入する工事を、日進機工が請け負うことになったのです。お客様からの仕様書は英語、毎日提出する報告書なども全て英語。そこで私に、手伝ってくれないかと白羽の矢が立ったのです。
今思い出しても大変な日々でした。工事の初期は名古屋で資料をつくって、現地に行って打ち合わせに参加して、という形だったんですけど、段々と追いつかなくなって。ついには現地にマンスリーマンションを借りて現場に通い詰める日々が始まりました。お客様と現場の間に立って、工事の進捗などを報告書にまとめます。専門用語を交えた英文の文書を作成する必要があったので、もう必死でした。それでも、仕事を終えてマンスリーマンションに戻った時に、同じ現場で働く仲間が集まって食事をしたりする時間が嬉しくて。工事が完了するまでに半年かかりましたが、仲間と一緒に過ごした濃密な時間は、今でも私の土台になっている気がします。